医療や介護の業界で活躍するナースは社会を支えるためには欠かせないものであり、常に働き手が充実した状況が続くことが望まれています。しかし、どちらの業界でも人材不足が顕著になっているのが現状です。
そのため、潜在的に働ける人材に復職して活躍してもらえるようにしようという動きが長らく続けられてきました。看護師免許を取得している人は多いものの、専業主婦になって働かないでいる人が多い実情があるからです。確かに出産や育児している女性にとってはナースとして働くのは難しいことが多いでしょう。子供が育ってしまえばその限りではなく、30代後半や40代になってからでも復職して欲しいというのが実情なのです。ところが、その段階になって職場復帰をしようとしても十年以上ものブランクがあって心配になってしまいます。
そうした背景から、教育制度を確立することで復職支援を行っていくという傾向が生まれているのが現状です。講習会を行うことによって現場で行われている仕事内容や必要とされるスキルについての情報提供を行ったり、実際に病院で実習を行ってスキルを取り戻したりできる機会が与えられています。
運営主体として病院が中心になっていることもありますが、都道府県や市町村のレベルからも復帰教育サポートが行われるようになりました。医療や福祉を充実させるのは公的機関としては欠かせないものであり、無償のサービスとして教育の機会が提供されていることが多くなっています。